元祖VISAデビット
ドラゴンコインです。
いつも見てくれるあなたのことが大好きです。
さて、前回の記事で、新生銀行には18歳の壁があり、高校生の私は口座を開設出来なかったという話をしました。
その代わりに作ったのが、「イーバンク銀行」(現在の楽天銀行)でした。
イーバンク銀行は当時数少ないネット銀行のひとつで、有名どころとしてヤフオク出品者が取引によく使っていた「ジャパンネット銀行」がありました。しかしこちらは「口座維持手数料」を徴収する銀行だったので、手数料の惜しい私には向きませんでした。
(2018年1月現在、口座維持手数料は廃止されています。)
さらにイーバンク銀行は、セブンイレブンやイトーヨーカドーに設置された「アイワイバンク」ATMの手数料が無制限ゼロ円ということも、新生銀行を選べない私にとって渡りに船なサービスでした。(こちらも現在は廃止されています。)
更に凄かったのは、イーバンク銀行も日本で初めてとなる銀行サービスを開始しました。
それがタイトルにある「VISAデビット」です。
VISAデビットとは、世界のVISA加盟店でお買い物ができるのに、使ったお金は保有口座から即座に引き落とされるという、画期的な機能のことです。ようはムダ遣いしないってこと。
しかしこのVISAデビット、つい最近まで他所の銀行は全然やりませんでした。
理由はやはり、日本のキャッシュカードには既に「J-Debit」という機能が付帯していたことが原因かと思われます。
支払い時に「デビットカードで」と伝え、銀行のキャッシュカードを渡します。そして渡したキャッシュカードの暗証番号を入力すれば決済完了。払ったお金は口座から即座に引き落とされ、手数料もかかりません。
こんなに便利なのに、使っている人が意外と少ない気がします。
これは憶測ですが、恐らく「自分のキャッシュカードにそんな機能があるなんて知らなかった!」という理由がほとんどではないでしょうか。
デビットカード機能は知らず知らずのうちにあなたのキャッシュカードに備わっています。
どうですか、この加盟金融機関の多さ。そしてそれに比例しない利用者の少なさ。
私がかつて利用していた武蔵野銀行も加盟しています。
知っているか知らないかで、1日あたり216円も損してますよ!
話を戻しまして、イーバンク銀行ですが、楽天と業務提携をするにあたりとんでもない制度変更をします。
それが前述のセブン銀行ATM手数料無料の廃止です。
私は別に楽天銀行批判をしたいわけではありません。
キャッシュカードにいつのまにかデビット機能が搭載されていたのと同じで、銀行の制度もいつのまにか変わることがあることをお伝えしたいのです。
このように、制度やサービスは銀行やカード会社の都合でコロコロ変わります。
なので皆さん、今ある銀行をよく知らないままずっと使い続けるのは非常に危険です。
このブログは閉鎖されない限りずっと残していくつもりですが、時々でいいのでGoogleなどで「昔はなんて名前の銀行だったのか」「昔発行していたクレカはどうだったのか」を検索し、常にアンテナを高くしておいて下さい。
私が投稿した記事も、来年にはひっくり返っている可能性があります。(というか絶対変わります。)
自己紹介にしては長い文章でしたが、このブログではみなさんのアンテナを少しでも高い位置に置いてもらえるよう、試行錯誤して書いていきたいと思います。
それでは、改めてよろしくお願いします。
新生銀行の思わぬ落とし穴
こんにちは。ドラゴンコインです。
今日は自己紹介を兼ねた思い出話の続きです。
どの銀行がなぜお得なのかを話す前に、私という人物がいかに形成されたかの話は、割と重要なんじゃないかとの考えで、まだそういった話はしません。あしからず。
昨日の記事の通り、私は高校の頃、ATM手数料をケチる惨めな毎日を送っていたのですが、そんな頃ある銀行のCMが目に止まります。
それが新生銀行です。
クリックしても何も起こりません。アフィリエイト申請中なので…。
この銀行、最近はよくネット銀行と勘違いされる方が多く、一部サイトでソニー銀行やイオン銀行などと並べて紹介されることがよくありますが、実は全国の主要都市に新生銀行と書かれた建物がしっかり建ってます。
それもそのはず、この銀行はかつて経営破たんした日本長期信用銀行(通称・長銀)が、民事再生後名前を変えて運営している銀行だからです。
(旧長銀を詳しく知りたい方はGoogle先生に聞いて下さい。NHKアーカイブとか色々出てきます。)
ではなぜネット銀行と勘違いされるかと言うと、設立当時から今までの銀行ではあり得ない試みをいくつもしていました。
1.預金通帳の完全廃止
新生銀行は、店舗はあれども預金通帳はありません。「新生パワーダイレクト」という開設者向けWebページから残高を確認したり、「お取引レポート」なる書類が都度郵送されることにより、日々の利用状況を把握できる仕組みをとっていました。
これにより、利用者の近所に店舗を置く必要がなくなるのです。記帳しに銀行に行かなくて良くなりますからね。
2.届出印の事実上廃止
新生銀行は申込時に印鑑を必要としません。当時は非常に珍しい試みでした。
(印鑑レスの銀行は新生銀行以外ではネット銀行くらいですかね。平成が終わるというこのご時世に。)
口座振替依頼書を書くとき、「お届け印を押して下さい」と書かれた場所にサインをする必要があるので、当時は「本当にこれで口座振替できるのか…?」という不安に駆られたことをよく覚えています。
ちなみに、口座振替依頼書は銀行宛に送る書類なので当然問題ありません。
また、私のようなチキンのために印鑑による届出もできます。
3.インターネットバンキングの活用を促す、他行振込手数料の優遇
新生銀行は、口座開設者の利用状況に応じて銀行振込手数料を優遇していました。
クリックしても何も起こりません。画像付きの方が分かり易いと思って載せてるだけなので…。
一般ピーポーは月1回・外貨積立などで5回・新生銀行で住宅ローンを組んだら10回と、利用者をステージに分け待遇を変えていました。私もかつてはゴールド会員となるべく使い道のないニュージーランドドルを30万円分口座に入れていました。
(金利が良かったので……。)
4.ATM利用手数料の完全無料
新生銀行の代名詞とも言えるATM手数料無料は、設立当初からのサービスでした。
ATM手数料無料サービスは今でこそメガバンクや地銀、他のネット銀行でも行っていますが、この当時としては画期的でした。
ちなみにこの記事を書いている2018年1月現在、主要コンビニ・メガバンク・ゆうちょ銀行のATM手数料無制限0円を掲げているのは新生銀行だけです。(ネット銀行含む)
クリックしても何も起こりません。新生銀行へのアクセスはGoogle検索が便利です。
いかがでしょうか。ネット銀行について少し興味のある方なら、ネット銀行の主要サービスと結構かぶるところが多いのが分かると思います。そりゃ勘違いもするさ。
というかマイナス金利のこのご時世にATM完全無料とか、経営大丈夫?また破たんするとか言わないよね?
更新:やっぱりダメだったらしいです。完全無料になるには条件があるので、新生銀行のホームページを良く確認した上、申し込んで下さい。
さて、新生銀行をがっつり宣伝したところで本題の思い出話に戻りたいと思います。
新生銀行は俺にこっそりマージンくれても良いのよ。
新生銀行のATM手数料無料CMを見た瞬間、「今すぐこの銀行の口座開く!!!」と思い、ハイテンションでノートパソコンを開き、ホームページを確認しました。
するとそこに衝撃的な文言が書かれていました。
「未成年の方と親権者の方は、同時に口座開設はできません。
親権者の方の口座開設後に、未成年の方の口座開設申込書をお送りください」
要するに、当時高校生の私が新生銀行の口座を開設するためには、まず親が新生銀行に口座を開く必要があるということです。
マジかよ・・・・・・。つか無理やろ・・・・・・。
こんなハードルの高い銀行は信託銀行の一部口座くらいです。いや、厳密に言うと普通預金にこんなハードルを設けている銀行はココくらいです。
この記事をご覧になった新生銀行の役員の方、18歳未満の未成年者に対して間口を広げて頂けますよう、心からお願い申し上げます。
そしてこの記事をご覧になったお父さんお母さん、あなたの大切なお子様を私のような新生銀行難民にさせないため、今すぐ新生銀行ホームページにアクセスし、速やかに口座を開設して下さい。
クリックしても私の身に何も起こりません。今のところアフィリエイトじゃありません。
今日のところはここで終わります。
次回も、というかしばらく思い出話になりそうですが、新生銀行難民となった高校生の私が次に選んだ選択肢についてお話ししようと思います。
ではでは。
新規講座開設
初めまして。ドラゴンコインと申します。
このサイトは、おトクな銀行・クレカ・ポイントなど、普段何気なく使っているものを厳選・深掘りし、少しでも充実したマネーライフを送れることを目的に開設されました。
ブログ開設のきっかけは、職場の人に銀行やクレカなど、お得に使える方法を休憩時間中に色々とレクチャーした時に、「そんなに幅広い知識があるならブログで読みたい!」と言われたからです。
とは言え、私も愛読書である雑誌・MONOQLOや、先駆者の方々がネットで書き込んでいる知識をそのまま伝えているだけではあるのですが…。でも、知りたいと言われたら伝えるしかないな!と、勝手な使命感を感じたため、作ってみることにしました。
まあ、物書きは前からそんなに嫌いじゃないですし、何より趣味で書くならお金もかからないですしね。
アフィリエイトなどで銀行のバナーなどがあるサイトはどうも信用ができないというか、金儲けのにおいがするので、どこか一社のサービスに偏ることのないサイトにしていきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いします。
今回は口座開設、もとい講座開設のご挨拶として、私がマネー知識に関して敏感になったきっかけをしようと思います。(とはいえほぼ昔話です)
ところで……、
あなたが生まれて初めて開設した(利用した)銀行はどこですか?
私が生まれて初めて開設した銀行は、埼玉県にある「武蔵野銀行」でした。
なぜ武蔵野銀行を選んだのか、理由は単純明快。
ひとつは「近所だったから」
そして、もうひとつは「子供だったから」です。
当時は親が自分の子供用の銀行口座を開設させるのは、もはや当たり前になっていました。
なので、親が私のために作ってくれた武蔵野銀行の口座をしばらくの間使っていたのですが…。
私が高校生になった2000年頃、銀行業界に一つの革命が起きます。
それはコンビニATMの登場。当時はファミリーマートにイーネット・セブンイレブンにアイワイバンクという名前のATMが存在しました。(皆さんご存じセブン銀行ATMの前身となるATMですが、当時はイトーヨーカドーの頭文字「IY」をあしらった名前だったのを、どのくらいの人が覚えているでしょうか。)
お金の引き出しをおにぎりを買うついでにできるなんて、なんて便利な時代になったんだと思いました。
しかしそこで大きな障壁が。
そう、ATM利用手数料です。
消費税5%の当時の手数料は、平日の日中で105円、時間外や休日は210円の手数料を、出金のごとに当然のように徴収していました。
この105円・210円が惜しい貧乏高校生の私は、近所で唯一の武蔵野銀行まで自転車をこぐこと10分。しかもそれを平日の午後5時までに完遂させるというミッション。
なんてばからしいことをしているのでしょう。
うちの親は「ATMの操作に手間どってるのはこっちなんだから、手数料を払うのは私じゃなくて銀行だろ」とよく言っていました。
まあさすがにその考えは同意しかねるのですが、ATM手数料がばかばかしいという思いに関しては全くその通りでした。
まあ、誰だって手数料は安い方が良いですよね。
そんなことを思って過ごしていた私は、とある銀行のテレビコマーシャルを目します。その銀行は……。
今日のところはこの辺でおしまい。
次回の更新は明日かあさって行います!